T18-51
続き
――現在、高橋さんのフィギュアスケートに対する感情は?
高橋:フィギュアを好きか嫌いかと言われると、よく分からないですね。
野村:現役は引退したけど、今はアイスショーでプロになってるわけでしょ?
プレッシャーはあるの?
高橋:お金を払って見に来ていただいているからには、それなりのことはしなくちゃいけない。
仕事ですので、現役の時とは違う緊張感がありますね。
好き嫌いではなく、フィギュアも自分の一つと思うようになりましたね。
ただ、滑らなくていいのであれば、滑りたくないです(笑)。
野村:そういうことを言うからダメなんだよ!(笑)。
でも、苦しくても自分の“生きる道”だもんね。
――野村さんは、さまざまなアスリートと出会っています。
他のアスリートと比べて高橋さんが違うところはありますか?
野村:「よくそのマインドでトップになれたな!」ということ(笑)。
成長過程の中で、自分自身をアスリートだと感じることはなかったでしょ?
高橋:今でも「なんで一番したくないことをしてんねやろ」と思います(笑)。
野村:(普段は)つかみどころがなくて“のらりくらり”しているし(笑)。
でも、リンクの上で勝負している時の表情はアスリートで、滑っているところを見たら格好良い。
もしかしたら、それが魅力かもしれない。
自分らが思い描くアスリートとはちょっと違う。
高橋:フィギュアに向いていたのかもしれないです。競技性にも巡り会えました。
――視聴者に向けて見どころをお願いします。
高橋:頑張り過ぎて弱ってる人に見てもらったら元気が出るかもしれません。
こんな人間でも、アスリートになれますよって(笑)。
野村:もちろん才能や支えも必要ですけど、やることをやらないとチャンピオンにはなれないですからね。
“自分の作り方”は人それぞれなので、正解は一つじゃないということが伝わればと思います。
■記事が出たのは2017/08/27 08:00
「アキレアの橋 ~2020遥かなる東京へ~」
9月3日(日)夜7:00-8:55
BSフジで放送
プレゼンター=野村忠宏/ゲスト=高橋大輔
- 最終更新:2018-12-15 14:00:14